会津の歴史

◆会津藩大窪山墓地に眠る藩士達(7)◆
安部井帽山

著者/河野十四生
 儒者、安部井帽山は、安永七年(一七七八)、安田家の長男に生まれたが、会津藩の儒者、安部井澹園(百石)の養子となり、後を継いだ。幼児から学を好み、諏訪神社の大祭で神輿がでて町中を練り歩いたが、帽山は独り、戸を閉じて読書を続けたという。
 七代藩主、容衆時代になった「新編会津風土記」百二十巻の編纂に最も力を尽くし、「日新館童子訓」も著した。その後、会津藩の教育司となり、学制を細かに定めたほか、著書も多い。弘化二年(一八四五)病を得て没した。明治になり、門下生らが相談し、帽山のための碑を飯盛山上に建立した。
のんびり行く会津鉄道の旅 (歴春ふくしま文庫)
河野十四生/著
歴史春秋出版 1,260円
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