■個人出版本のご紹介 タイトル 会津のお地蔵さん 著　者 小島一男 サイズ A5判 ページ数 120頁 発行年 平成元年５月 頒布価格 1,000円 ジャンル 歴史・宗教 【会津のお地蔵さん】 ■目次 ●地蔵民話 ・鼻たらし地蔵・田植え地蔵・宝ふくべ長者 ・産神問答・言うなの地蔵・笠地蔵 ●地蔵伝説 ・茶椀塚地蔵・耳剃地蔵・地蔵の使い ・鼻取り地蔵・大原の子安地蔵・如蔵尼 ●幼児絵本『西院の河原』 ●地蔵和讃 ・西院河原地蔵和讃………伝・空也上人御作 --------------------------------------------------------- これは此の世の事ならず　→ 死出の山路の裾野なる 西院（さい）の河原の物語 聞くにつけても哀れなり 二つや三つや四つ五つ 十にも足らぬみどり子が 西院の河原に集りて 父上恋し母恋し 恋し恋しと泣く声は 此の世の声とはこと変り 悲しさ骨身を通すなり かのみどり子の処作として 河原の石を取り集め 此れにて廻向の塔を積む 一重積んでは父のため 二重積んでは母のため 三重積んでは故里の 兄弟我が身と廻向して 昼は一人で遊べども 陽も入相（いりあい）のその頃は 地獄の鬼が現れて やれ汝等はなにをする 娑婆（しゃば）に残りし父母は 追善作善（ついぜんさぜん）の勧めなく ただ明け暮れの嘆きには むごや悲しや不愍（ふびん）やと 親の嘆きは汝等が 苦患（くげん）を受くる種となる 我れを恨むること勿（なか）れと 黒鉄（くろがね）の棒を差し延べて 積みたる塔を押し崩す 其の時能化の地蔵尊 ゆるぎ出でさせ給ひつゝ 汝等命短くて 冥途（めいど）の旅に来たるなり 娑婆と冥途は程遠し 我れを冥途の父母と 思うて明け暮れ頼めよと 幼きものをみ衣の 裳（もすそ）のうちにかき入れて 哀れみ給ふぞ有難き 未だ歩まぬみどり子を 錫杖の柄に取り付かせ 忍辱慈悲（にんにくじひ）のみ肌（はだへ）に 抱き抱へて撫でさすり 哀れみ給ふぞ有難き 南無延命地蔵菩薩 真　言 オン　カ　カ　カ　ビ　サンマ　エイ　ソワカ --------------------------------------------------------- ・西の河原地蔵和讃 ・西院川原地蔵和讃 ・十王和讃 ・さいの河原の和讃 ・地蔵和讃 ●会津二十一地蔵尊霊場 ●会津の地蔵信仰 ●地蔵図彙 ※通常書店では取り扱っておりません。（古書店は除きます） 購入ご希望の方には当サイトより実費にて頒布させて頂きますので 下記アドレスまでご連絡ください。 連絡先／『会津の歴史』メールアドレス：bosin100@yahoo.co.jp ■ホーム ■個人出版本一覧 ◆Copyright(c)2008 Nekonote All Rights Reserved.◆